任天堂は、Nintendo Todayアプリに動画録画をブロックするロック機能を実装しました。3月にAndroidとiOS向けにリリースされたこのアプリは、トレーラーや限定コンテンツを配信しています。ユーザーは、プラットフォーム上で公開されている動画を録画しようとした際に、この変更に気づきました。画面から画像が消え、音声とインターフェースだけが残ります。
Nintendo Todayへの制限は、同社の公式環境外でのコンテンツの共有方法に直接影響を及ぼします。この措置は、ゲームのトレーラーや舞台裏映像など、未公開コンテンツの配信をコントロールすることを目的としています。
Nintendo Todayの録画では、アプリ内ビデオでのみ黒い画面が表示されます
Redditなどのフォーラムでのユーザー報告によると、トレーラーを録画しようとすると動画が真っ黒になってしまうそうです。音声とグラフィックは表示されますが、メインコンテンツが消えてしまいます。この問題は、スクリーンショットや内部録画にサードパーティ製アプリを使用した場合でも発生します。
しかし、ブロックの程度はデバイス間で均一ではありません。比較テストでは、Xiaomi 15 Ultraはコンテンツを録画できませんでしたが、Poco F5 Proは動画を改変せずに録画できました。この差は、保護システムが各デバイスのDRM(デジタル著作権管理)に依存していることを示唆しています。
専門家は、最新の携帯電話でも保護機能があることを確認した
VGCは、最新のOSとアプリを搭載したGoogle Pixel 8でアプリの録画をテストしました。結果は以前の報告と全く同じで、動画の冒頭に黒い画面が表示され、ゲームプレイが全く見られませんでした。
さらに、コンテンツ再生開始と同時に保護機能が作動し、任天堂によるコンテンツの表示方法に対するコントロールが強化されます。スクリーンショットのみアプリ内で正常に動作します。ユーザーは引き続きフォトギャラリーにアクセスし、制限なく画像を共有できます。
代替ツールはすでに制限を回避している
これらの措置にもかかわらず、独立系開発者たちはすでにNintendo Todayの禁止を回避する方法を模索しています。Oatmeal Domeというプログラマーは、任天堂のサーバーから直接動画を抽出するツールを開発しました。このツールを使えば、アプリを開かなくてもコンテンツにアクセスできます。
任天堂は今のところこの変更について公式コメントを出していない。しかし、この決定は、自社のリリースを保護し、公式チャンネル以外でのコンテンツの流通を制限するという同社の傾向に沿ったものだ。