『薬屋のひとりごと』シーズン2第21話では、沈梅が猫猫を牢獄に閉じ込め、罰として太梵の術を用いる。主人公は翠玲と羌瘣の助けを借りて砦から脱出する。しかし、階下から漂ってくる異臭に気づき、調査に乗り出す。
エピソードの冒頭、猫猫が若返りの薬の開発に取り組んでいる最中、羌瘣(きょうう)は猫猫に電報と脱出指示を添えた手紙を送る。しかし、猫猫の部屋を担当していた警備員が猫猫の計画を察知し、翠玲にそれを漏らしてしまう。事態を収拾しようと、翠玲は事件を放っておくよう提案する。しかし、騒動を目撃した沈梅は、猫猫に罰を与えることを決意する。
猫猫はキョウウを守り、シェンメイに罰せられる
猫猫は神梅が残酷で不快な人物であり、実は誰かを罰することしか考えていないことに気づく。その態度に嫌悪感を抱いた薬師は神梅を侮辱し、神梅はキョウウを罰する考えを捨てる。そして、猫猫を罰し、水室に連れて行くことを決意する。しかし、楼蘭は母親に毒獣を用いた罰である太骨法を用いるよう提案する。作中では、神梅が既に水怜にこの拷問方法を用いていたことが明らかにされており、彼女が蛇を恐れるのも無理はない。
猫猫は罰を美食へと昇華させる。壬氏と楼蘭から贈られた二つの髪飾りだけを頼りに、彼女は部屋で蛇を炙る。『薬屋のひとりごと』は、緻密な脚本構成にも驚かされる作品だが、何よりも主人公の天才性と皮肉に心を打たれる。猫猫の医学への情熱と独特の謎解き方法は、他の登場人物とは一線を画す特徴となっている。
翠玲と羌瘣は、以前の争いに関わった衛兵を説得し、マオマオを解放する。彼女は彼を処罰から救ったのだ。衛兵が薬師を解放すると、彼は火薬製造中のため爆発の恐れがあるので下の階には近づかないように警告する。しかし、この忠告を無視してマオマオは火薬製造の様子を見に行くことにし、そこで楼蘭が皆に逃げるよう説得し、辺りに火をつけようとしているのを見つける。
楼蘭は翠玲が皇族の血を引いていることを明かす
楼蘭が火薬製造現場を爆破した後、マオマオは彼女の脱出を手伝おうとする。しかし、まだやらなければならないことがあると言う。マオマオが後を追うと、楼蘭は自身の過去を少し語る。楼蘭によると、母親は彼女の顔を覚えていないという。化粧を始めたのは彼女がまだ幼かったからで、化粧の意味が理解できないからだ。シェンメイは、楼蘭が化粧をして上品な服を着て、従順な娘のように振る舞っている時だけ、彼女を優しく扱った。
楼蘭は、怪談の仲介役を務め、1年前に亡くなった侍女・太鳳が翠玲の祖母であることを明かす。太鳳は皇帝の最初の犠牲者であり、身籠った娘は前皇帝の行為を隠蔽するために皇宮から追放された。被害者の娘が成長した後、師匠は彼女と結婚し、翠玲を身ごもった。つまり、前皇帝の孫娘である彼女は皇族の血を引いており、生まれながらにして神梅に憎まれていたのだ。
過去を語り終えた楼蘭は、目的の場所に到着する。猫猫が驚いたことに、部屋ではキョウウを含む数人の子供が気を失っていた。楼蘭は、子供たちが息をしていないのは自分が薬を飲ませたためだと説明する。そして、自分たちがしてきたこと全てを鑑みれば、女子供も含めて皆死ぬだろうと告げる。楼蘭からのそれ以上の説明はなく、エピソードは終了する。そのため、子供たちが本当に死んでいるのかどうかは分からない。
薬屋のひとりごと:次回のエピソードでは何が期待できますか?
次回の予告によると、羅漢は壬氏を説得して軍を動員させるようです。これは皇帝の護衛兵と師匠の部下たちの戦いへと発展します。アニメは終盤に近づき、残り3話となった今、この戦いの後、師匠編の完結に向けて物語が動き出す可能性が高いでしょう。
『薬屋のひとりごと』は謎と重層性に満ちた作品ですが、決して曖昧な結末を迎えることはありません。第1期で明かされた細部、例えば翠玲自身についても第2期で再考され、全てが最初から繋がっていたことが明かされます。政治的陰謀や台頭する皇族といった興味深い時代設定に加え、猫猫の狡猾さもこのアニメの根幹を成す要素となっています。
第22話は、金曜日(13日)にCrunchyrollストリーミングプラットフォームでポルトガル語字幕付きで配信されます。このマンガはブラジルではパニーニ、現在14巻まで発売されています。
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