KRAFTONは、過去10年間で最も象徴的なMMORPGの一つであるTERAの直接的な続編となる『TERA 2』の開発を正式に開始しました。この発表に併せて、オリジナルタイトルの開発元であるBluehole Studio内に新たなチームが結成されました。
業界のベテランが率いるこのプロジェクトはまだ初期段階ですが、ジャンルファンの間ではすでに期待が高まっています。目指すのは、ノスタルジアと技術革新を融合させ、TERAを世界的な現象へと押し上げた要素を復活させることです。
TERA 2はオリジナルチームのベテランたちによって制作中
KRAFTONの新作は、同社にとって歴史的な人物であるカン・サンウクが率いています。Bluehole Studioの創業者後初の社員として知られるカンは、『TERA』の制作において重要な役割を果たし、今回、続編のプロジェクトリーダーとして復帰します。開発チームはBlueholeのR&D部門内に結成され、スタジオの現CEOであるチョ・ドゥインの直属の指揮下にあります。
カン・サンウク氏は、クラフトンの他のプロジェクトにも関わっていることで知られています。例えば、実験的なプロジェクト「プロジェクト・カウボーイ」や、社内のジャングルプログラムを通じて新人開発者の育成にも携わっていました。彼がTERA 2の指揮を執っていることは、続編が前作の精神を継承し、従来のMMORPGに熱心なユーザー層をターゲットにしたシステムに焦点を当てていることを示す兆候と見られています。
クラシックなDNAを持ち、非ターゲット戦闘に重点を置いたMMORPG
『TERA2』についてはまだ詳細がほとんど明らかにされていないものの、初期情報によると、新作はMMORPGというジャンルを維持し、オリジナル作品の大きな差別化要因の一つであったノンターゲティング戦闘システムを復活させる可能性があるとのことです。このシステムはプレイヤーにより高いスキルと反射神経を要求し、よりダイナミックで没入感のある戦闘に貢献します。
2011年に発売されたTERAは、このフォーマットの先駆者であり、当時としては先進的なグラフィック、豊かなオープンワールド、そしてスムーズなゲームプレイで際立っていました。TERA2は、このフォーマットを現代基準にアップデートし、ベテランプレイヤーの関心を再び集めると同時に、新世代のファンを惹きつけることを目指しています。
永続的な遺産とコミュニティの期待
2022年に韓国サーバーが正式に閉鎖されるにもかかわらず、『TERA』はプライベートサーバーとコンソール版を通じて存続しており、コンソール版は現在も稼働しています。KRAFTONは現在、PUBGなどのタイトルやサイドプロジェクトに注力しており、『TERA 2』の発表は、同社のポートフォリオを多様化するための戦略的な動きを示しています。KRAFTONの現在のラインナップには主要MMORPGタイトルが含まれていないことから、この続編が業界に及ぼす潜在的な影響はさらに大きくなります。
TERA 2の将来に期待すること
TERA 2の開発はまだ初期段階にあり、開発チームは小規模で、未確定な点も少なくありません。しかし、著名人が直接関わっていること、そしてオリジナル作品の歴史的意義を考えると、KRAFTONがMMORPGシーンに新たな一大旋風を巻き起こすであろうという期待が高まっています。
技術革新とオリジナルゲームのエッセンスを両立させることができれば、『TERA2』はこのジャンルにおける新たなマイルストーンとなる可能性を秘めています。さあ、次の公式アップデートを待ち、Bluehole Studioがこの待望の復活に何を用意しているのかを注意深く見守るだけです。