漫画『HUNTER×HUNTER』の作者、冨樫義博氏がトーク番組『岩倉と吉住の番組』で、漫画の結末として4つのシナリオを想定していたことを明かした。
番組中に読まれた手紙の中で、富樫は3つの結末の可能性を描いていたことを明かしました。番組では4つ目の結末を提示し、もし彼が漫画を正式に完結させる前に亡くなった場合の結末として考えられることを示唆しました。富樫は現在57歳です。
4つ目のエンディング(「D」)は、タイムリープ後の数年後を舞台としています。原作の冒頭を彷彿とさせるように、ギンという名の少女が湖で釣りをしていて、巨大な魚を釣り上げます。ギンは誇らしげにその魚を母親の元へ持ち帰り、二度と女ハンターになろうとは思わないと宣言し、魚を母親のもとへ残します。母親は父親とギンの将来について話し合い、娘が有名な祖父ゴンの跡を継いで女ハンターになることを望んでいないことに失望を露わにします。
場面が切り替わると、ジンは、祖父のゴンが冒険の途中で祖母のノウコを家に一人にしてしまうことがよくあったため、ハンターレスにはなりたくないと明かす。ジンは島から決して出ないこと、そしてずっと誰かのそばにいることを誓うと、少年が部屋に入ってくる。
エンディングDの最後のシーンでは、誰かが見守る中、鳥が空を飛び去っていく様子が描かれています。
富樫は、読者の反応が賛否両論になることを予想し、A、B、Cのいずれの結末にも頼らず、十分に満足のいく結末を考案したいと考えていました。読者の反応は、A結末は80%が肯定的、B結末はほぼ半々、C結末は90%が否定的になると予想していました。(富樫は、A結末が読者から高く評価されるとは思っておらず、単に「安全」で議論の余地のない結末になるだけだと明言しました。)ファンからの圧倒的な批判にもかかわらず、富樫は選択肢の中でC結末を個人的に好んでいました。
結局、作者の健康問題を理由に、この漫画は1月に休載となった。
出典:オリコン