レオンは『バイオハザード レクイエム』の主人公から外された

ステファニ・コウト
ステファニ・コウト
ジャーナリストとして訓練を受け、情熱はゲーマーです!ゲーム、雑学、ガイドについて書き、他のプレイヤーがこの素晴らしい世界を探索できるよう手助けしています。新しいゲームが出たら…

カプコンは、「バイオハザード」シリーズを新たな方向へと導くことを決定し、その象徴的なキャラクターの一人を不起用することになった。シリーズベテランのレオン・S・ケネディは、待望の「バイオハザード レクイエム」に出演しないことが決定した。その理由がついに公式に発表された。同社によると、この決定はゲームの物語性と、恐怖を持続させるために必要な感情の深みに直接関係しているという。

プレイヤーの体験をより繊細で恐怖に満ちたものにするため、怖がりなFBI分析官、グレイス・アシュクロフトが主人公に抜擢された。カプコンによると、レオンはこの種の状況では共感を呼び起こすには経験が豊富すぎるため、ディレクターの中西浩志氏の言葉を借りれば「ホラーには不向き」だという。

レオン バイオハザード レクイエム
写真:ディスクロージャー/カプコン

グレイスはバイオハザードレクイエムにおける新しいタイプの主人公を代表する

グレイス・アシュクロフトのキャスティングは、シリーズのトーンを明らかに変化させた。内向的で感情に流されやすいこの新主人公は、最初から戦闘員として才能を発揮できるわけではない。彼女は恐怖を感じ、未知のものに直面して躊躇し、旅を通して成長していく。同時に、彼女は熟練した連邦捜査官であり、専門的な訓練を受け、危機的状況においても理性的に反応する能力も備えている。

感情の脆さとプロとしての能力のバランスこそが、カプコンが『レクイエム』で目指す心理的恐怖の鍵です。中西氏によると、その狙いは、自信に満ち、無敵のヒーローのように、プレイヤーがキャラクターの恐怖をただ傍観するのではなく、キャラクターの恐怖の中に自分自身を重ね合わせることにあるとのことです。

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写真:ディスクロージャー/カプコン

カプコンはレオンを忘れていない

Capcom Spotlight 2025にて、ディレクターの中西浩志氏はレオンの不在に関する憶測に直接言及しました。彼によると、社内でレオンのキャラクターをストーリーに組み込む試みはあったものの、開発チームはレオンの登場は目指すホラーというジャンルに合わないと判断したとのことです。

「レオンを主人公にすることも何度か検討しましたが、彼を主人公にしたホラーゲームを作るのは難しかったんです。バケツが落ちてきても怖がらないでしょうから」と監督は述べた。この言葉が問題を端的に表している。レオンは確固たるヒーローであり、だからこそ、恐怖が増大していく物語に不可欠な脆さが伝わってこないのだ。

予告編は過去とのつながりを示唆し、理論を再燃させる

レオンは主人公として登場しないものの、『レクイエム』の初公開トレーラーには、彼の登場を示唆する要素が散りばめられている。鋭い観察眼を持つファンは、ラクーンシティ警察署の廃墟の中にレオンが乗ったバンの存在に気づき、彼が脇役として登場したり、特定のシーンでプレイアブルキャラクターとして登場したりするのではないかという憶測を呼んでいる。

カプコンは今のところこの可能性を肯定も否定もしていない。しかし、公式プレゼンテーションで監督自身がレオンについてコメントしたという事実は、この議論が同社のコミュニケーション戦略の一環であることを示唆している。

ホラーシリーズの新たな方向性

近年、『バイオハザード』シリーズは激しいアクションと雰囲気のあるホラーの間で揺れ動いてきました。『レクイエム』では、カプコンは緊張感の醸成、未知の世界、そしてキャラクターの心の成長を重視し、より確固たる心理ホラーへの回帰を示しています。

グレースの選択は、この新たな方向性を反映しています。その提案はシンプルでありながら野心的です。プレイヤーに恐怖を身近に感じさせること。主人公は怯え、震えながらも、極限のサバイバルシナリオにおいて誰もがそうするように行動しなければなりません。

『バイオハザード レクイエム』は2026年2月27日にPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S向けに発売予定。 

ステファニ・コウト
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