鳥山明:「漫画家たち」が巨匠に別れを告げる

ラファエル・シンゾー
ラファエル・シンゾー
私の名前はラファエル・アウベス、通称ラファエル・シンゾーです。日本のポップカルチャーに携わった経験があり、信頼できる情報を提供することを使命として2009年にAnimeNewを設立しました。

3月8日の早朝、ソーシャルメディアを通じて、伝説の漫画家・鳥山明氏『ドラゴンボール』、『Dr.スランプ』)の訃報が届きました。業界を代表する多くの漫画家が、鳥山先生への追悼の意を表しました。

出版社集英社 鳥山明について

出版社集英社 鳥山明について

鳥山明先生が逝去されました。集英社および編集部一同、突然の訃報に深い悲しみに包まれております。『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』『砂の国』など、鳥山先生が描かれた作品は、国境を越えて世界中で愛読され、その魅力的なキャラクターと圧倒的な作画センスは、多くの漫画家やクリエイターに多大な影響を与えました。先生の偉大な功績に感謝するとともに、ご冥福をお祈りいたします。

ドラゴンクエストの作者、堀井雄二さん

ドラゴンクエストの作者、堀井雄二さん

鳥山さんの突然の訃報に、まだ信じられません。鳥山さんとは少年ジャンプの作家時代からの付き合いで、担当編集の鳥嶋さんの推薦もあり、『ドラゴンクエスト』発売時にイラストをお願いすることにしました。それから37年以上、キャラクターやモンスターのデザイン、そして数え切れないほどの魅力的なイラストの数々を描いてくださり、その功績は計り知れません。『ドラゴンクエスト』の歴史は、鳥山さんのキャラクターデザインによって彩られてきました。故杉山さんとは長年の友人で、『ドラゴンクエスト』を共に制作してきました。もう亡くなられたなんて信じられません…何と言っていいか分かりません。本当に残念です。

桂正和(『ゼットマン』『DNA』著者)

桂正和(『ゼットマン』『DNA』著者)

疲れ果てて、エネルギーが枯渇しています。こんなことばかり話すのは気が進みません。でも、少し書きます。書き始めると、言いたいことが山ほどあって長くなりそうですが、なるべく簡潔にまとめようと思います。今はまとまった気持ちがないので、とりとめのない文章でご容赦ください。考えてみれば、あなたの家に遊びに行った時も、あなたが私の家に来た時も、一緒に遊びに行った時も、楽しい思い出ばかりで、電話するたびに笑い転げていました。あなたは本当に楽しい人でした。散らかっていて、ハンサムで、おしゃべりで、謙虚な人でした。

普段は漫画を描いている仕事で、コラボとかしてて楽しかったんです。でも、漫画の話はほとんどしてなかったですね。漫画家として、見ているシーンも絵師のレベルも違いすぎて、あなたの偉大さに全然気づかなかったんです。それは分かります。でも、実際に会ってみても全然感じなかった。あなたの人柄ですよね。だから、偉大な漫画家というよりは、今でもただの友達だと思っています。去年の夏、手術前に、どういうわけか知ってメールをくれたみたいですね。メールって珍しいですよね。私の体調をすごく心配してくれたんですよね。

40年来の付き合いですが、鳥山さんからこんな心優しいメールをいただいたのは初めてでした。雪が降るんじゃないかと思いました。普段は冗談かくだらないことを言うばかりで、人のことを気にしている暇などありません。少し前だったと思いますが、電話した時に「多分私が先に死ぬので、送別会でも何でも開いてください。鳥山さん、幹事をお願いします!あと、私が引き立て役になれるようにスピーチもお願いします!」とお願いしました。約束はしてくれたのですが、結局は叶いませんでした。

彼からメールをもらった後、なぜ電話しなかったのか、今でもよくわからない。本当に後悔している。ただ、些細なことで長々と電話で話せないのが残念だ。話したいことは山ほどあるのに。いつものように君に興味のないことを延々と喋る羽目になっても、また話したい。前回、連絡をくれるようにお願いしたのに「OK」と軽く返事をされたのは、本当に残念だ。本当に傷ついた。

『Dr.STONE』著者 稲垣理一郎

あまりにショックで何も考えられませんが、今はただ彼の魂が安らかに眠ることを祈るばかりです。

『SPY×FAMILY』の著者、遠藤達也

鳥山明先生がいなければ、漫画家になることなど考えもしなかったでしょう。今でも「読者目線」を考えるたびに、毎週ドラゴンボールを楽しみにしていた幼少期の日々を思い出します。素晴らしい作品をありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。

『べるぜバブ』作者の田村隆平さん

鳥山明先生のご逝去を知り、大変ショックを受けています。漫画界に携わる多くの方々と同様に、鳥山先生は私にとって紛れもなくロールモデルでした。今でも気持ちが整理できません…。心からご冥福をお祈りいたします。

とよたろう、ドラゴンボール超のアーティスト

鳥山先生に褒められたくて漫画を描き始めました。先生は私にとって全てでした。

『To LOVEる-とらぶる-』『あやかしトライアングル』の作者、矢吹健太朗

長文になってしまいました。落ち着くために。個人的な考えを述べさせてください。子供の頃は転校が多く、孤独を感じていました。でも、ドラゴンボールの話をすることでどこに行っても友達ができたことで全てが変わりました。鳥山先生のイラストをたくさん模写することで漫画を描く楽しさを知りました。ドラキュラとクロノトリガーにはまりました。初めてジャンプに自分の絵が掲載されたのは、ドラゴンボール読者企画のポストカードがきっかけでした。これが自信となり、数年後に漫画コンテストに応募するようになったきっかけだと思います。鳥山先生に直接お会いする機会はありませんでしたが、もしお会いできたとしても怖くて近づけなかったでしょう…それほどまでに鳥山先生に憧れていました。

鳥山明先生には、「To LOVEる-とらぶる-」10周年を記念したイラストと温かいお言葉をいただき、心から感謝申し上げます。これらは一生の宝物です。先生は私だけでなく、たくさんの素敵な思い出を作ってくださいました。鳥山先生のご厚意に深く感謝いたします。いつか先生の笑顔が見られる日を心より願っています。ご冥福をお祈りいたします。

ドラゴンボールの作者鳥山について:

鳥山明

鳥山明は1978年に週刊少年ジャンプで生まれた魅惑的な物語『ワンダーアイランド』で創作の旅を始めました。

しかし、1980年から1984年まで少年ジャンプで毎週連載されていた『Dr.スランプ』で人々の心を掴み、18巻まで刊行され、鳥山の作品にインスピレーションを得た最初のアニメの原作となった。

そしてついに、伝説の漫画家・鳥山明は、象徴的な『ドラゴンボール』シリーズによってさらなる輝きを放ちました。 「ジャンプ黄金時代」の柱の一つとして認められた『ドラゴンボール』は世界的な現象となり、鳥山は1984年から1995年までこのシリーズに全力を注ぎました。この11年間で、彼は42巻、約1万ページに及ぶスリリングな冒険物語を描きました。さらに、『ドラゴンボール』の成功は、アニメシリーズ、長編映画、ビデオゲーム、そして数え切れないほどのグッズを生み出しました。

出典: WSJ_Manga

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